ラブホテル前、幼女と私。何も言えない母と祖母

ラブホテル前、幼女と私。何も言えない母と祖母

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この日は、まあまあな晴れの日。春が近づいている雰囲気。風はちょっと冷たかった。

 

まず「SPECの餃子を食べに行こう!」と、マイナーな土地へ。蒲田乗り換えなんて初めてした。

当麻が「焼き5!茹で5!」と大量の餃子を頬張っていた、あの餃子屋。

私のフィルムカメラではテーブルフォトが撮れないので、ファインダーを覗かずに勘だけで撮った。まあまあ雰囲気が出ているのではないでしょうか。

メニューに「SPECおなじみの焼き5、茹で5ができます!」って書いてあったけれど女二人の胃袋じゃ無謀すぎるので、今度大人数で行きたい。

 

餃子を食べ、さんぽ。イマジナリー花見も済ませたので、今年の花見はもう満足した。と言いながら写真を撮りに行っている未来も見える。

 

散歩の到着地点は渋谷だった。渋谷なので、「アイドル現場何かやってないかな〜」と、ライブハウスとラブホがある通りに突入したら、大量のアヒル。

もしかしたら、このアヒルで女の気を引いて、そのままご利用してもらおうというホテル側の魂胆なのかもしれない。

バンドが好きな女とか、アヒルも好きそうだもんね(偏見)

二列に並び、アホな顔でこちらを見上げてくるアヒル。このホテルで死んでいった精子を表現しているのか?そうだとしたらとんでもない現代アートだぞ。

 

アヒルでキャッキャして、満足したから歩き出そうとしたら近くに幼女がいたことに気がついた。こんなにアヒルが並んでいたら、淑女熟女、幼女も釣れるだろう。

そして少し離れたところに、幼女の母親と祖母が立っているのが見えた。

自分ちの子どもがラブホの前のアヒルに吸い寄せられる光景を見て、あの人たちは何を思ったのだろう。

 

きっとあの幼女には「アヒルがかわいかった思い出」しか残っていないし、家に帰ってから「あの建物は何?」と聞くこともないだろう。

 

若さ故の無知とはこういうことか。そして変に「近づくのはやめなさい!」とい止めると、逆に事故が起こりかねない。ここでの最適解である「遠くから見守る」を導き出した母と祖母はすごい。

 

私が親だったら、ラブホ前のアヒルに釣られてる娘の写真を撮ってTwitterに載せるし、大きくなったら「初めてのラブホww」って見せるに違いないからな。親になったらいけない。

 

あの母や祖母みたいな人間になれたら、100人くらい産むね。