三十歳を過ぎ、早いもので一年が経った。
自分が年を重ねたこともあり、最近出てきている十代のアイドルがもはや恐ろしい。いや、二十二歳くらいのアイドルまでみんな恐ろしい。
推す・推せないの話ではなく、赤ちゃん・赤ちゃんじゃないの話。赤ちゃんは推すものではない。眺めるもの。だから、あんなにアイドルオタクをしていたのに、今は推しがほぼ不在だ。
赤ちゃんじゃない人たちは、活動を控えめにしたり、女優になろうとしたり、結婚したり。アイドルをやめてはいないものの、積極的にアイドルですとは言わないし、もはやアイドルとはなんぞや?である。
もちろん、赤ちゃんたちを眺めるのも楽しい。だけど、赤ちゃんだから血沸き肉躍らない。あらあら今回もすごいわね、で終わってしまう。
血湧き肉躍りたいときに見るのは、やっぱり中澤裕子さんを筆頭にした、昔のハロー!プロジェクトなのだ。
昔のハロプロを見ていると、本当に血湧き肉躍る。酒が入っていたら泣いてしまう。十代の子にはまだない、圧倒的な強さを感じる。
女キャラで例えるなら、ヒロアカのスター、呪術廻戦の九十九、NARUTOの綱手、スパイファミリーのヨル、進撃の巨人のミカサが揃って一つの作品に出ていたような感じ。
去年は、死ぬまで見れないと思っていたスターがコンサートに出てくれたので、ヒーヒー泣きながら現地で見た。腰抜かすかと思った。圧倒的な強さを見せつけられた。そりゃあ小さい頃の憧れバフはある。あるけれども、今まで見たどのアイドルよりも、40歳を超えた女が一番アイドルだった。
今のアイドルたちに、人間として憧れの感情を持つことはない。いい家に住んでるからそれは憧れるが。みんな血小板ちゃんだ。血小板ちゃんはただ愛でるのみ。その感情しかない。今の私は『次のスターが現れる日は来るのかな』って、アメリカで巨大ハンバーガーをむさぼってるBMI90000くらいの一般国民である。
日本からスターが現れるのをただ待つ一般国民生活も暇なので、韓国系アイドルに手を伸ばしている。
私の知る限り、九十九さんが3人いる。ちゃんと世界を飛び回って仕事をしている系の九十九さんと、ミュージカルに出ている九十九さんと、グループが解体された九十九さん。いつか日本に来てくれないかな〜と思いながらTwitterで情報を集めつつ、キンパを食べて待つ日々。死柄木ンパ。
それと、スターほどの強さは持たないものの、チェンソーマンのマキマさん、呪術廻戦の家入さん、サマータイムレンダのひづるさんを揃えたようなグループが大好きだった。あの人たちを見ているときはほぼトガヒミコみたいな感情で見ていた。だけど全然活動してくれなくて、そろそろガチヒミコになりそう。
そんな最近のアイドル事情(?)
次のスターが生まれたとして、次のスターのことをスターだと思えるのかな。
それでは聞いてください