道ゆく人間に「北海道へ行ったら何がしたいですか?」と聞くと、90%の確率で「おいしいものが食べたい」と言われるはずである。これは、おそらく日本国民の90%が食べたいと思っているであろう北海道の海鮮、その中でも美味しいと有名な函館で海鮮に狂った話。
一泊二日の函館旅行のご飯タイミングは、初日の昼、夜、翌朝の三食。そのうちの二食を海鮮に捧げた。
1海鮮目:グルメ回転ずし 函太郎
まず行ったのは、本州にも進出しつつある有名なお寿司屋さん。函館の回転寿司といえば、と言っても過言ではないくらい有名な函太郎(かんたろう)。
今回行ったのは、函館山から車で10分かからないくらいのところにある宇賀浦町本店。
お店のすぐ後ろが海で、駐車場に車を停めるだけでテンションが爆上がる。
鳥は、カラスとハトとシマエナガくらいしか見分けられない。こいつはカモメか?カモメなのか?
飛んでいるのはたぶんカモメ。ポケモンで見たキャモメと同じ姿をしている気がする。
キャモメを背に、待ち時間なくスンっと入店。平日の15時前後に行ったこともあり、待ち時間は発生しなかった。でもボックス席は埋まっていたので、どうしてもボックス席がいい!とか希望があれば余裕を持って行ったほうがいいかもしれない。知らんけど。
蒸し牡蠣からスタート。ほくほくのブリブリのぷるんぷるん。ブリンバンバンの牡蠣バージョンが作れるレベルのブリブリブルンブルン。
ここで海鮮を食べるためにアイスもジュースも我慢した。カラカラの体に染み渡る牡蠣とポン酢。私が死んだら棺桶を使って牡蠣を蒸してほしい。そして参列者に振る舞ってほしい。
……参列者、いるかな。
タブレットで頼み、目の前で握られ、次々続々どんどんお寿司が到着。蒸し牡蠣から時計回りに、えんがわ炙り、サーモン三昧、紅鮭筋子握り、ブリ(確か)
この中で一番感動したのは、えんがわ炙り。今まで生きてきた31年間の中で一番美味しかった。道を歩いているときにTikTokの人に「人生で一番美味しかったえんがわは!?」とインタビューされたら、「函太郎のえんがわ炙りですね〜」と答える。人生で一番美味しいえんがわはこれ。
ここでえんがわを食べてから、どうしても他の回転寿司のえんがわと比べてしまうようになった。函館旅行の後も何度か別の回転寿司に行って、えんがわを頼んではいるものの、結局函太郎のえんがわが一番である。どこも勝てない。
次に行った時はエンドレスえんがわをする。本当に美味しいえんがわだった。このえんがわを超える回転寿司えんがわを知っている人、ぜひ教えてほしい。
▼グルメ回転ずし 函太郎 宇賀浦本店
2海鮮目:函館駅前の朝市にあった海鮮丼
2海鮮目は朝市で見つけた海鮮丼屋さん。市場の室内ではなく路面店だった。店名は覚えていない。書いてあった!?って感じ〜〜。
胃が小さくて朝にガッツリ食べたくない母と私なので、デカではなくミニ海鮮丼を探し求め歩いていたら海鮮丼屋さんを発見。ちょうどお店の人が出てきた。
「好きなネタを選んで3種盛り海鮮丼できるよ〜ミニもあるよ〜」と説明してくれたので、そのまま入店。
最高の朝。ていねいなくらしにも程がある。
3種盛は、ノーマルとちょっとお高いネタも選べる高級バージョンの2つから選べる。ちょっとお高いとウニが選べたんだっけな。忘れちゃった。
忘れちゃったけど「せっかくの旅行だし高い方にしな!」とマッマが言ってくれたので、お言葉に甘えて高い方を選んだ。(センキューマッマ)
ここで感動したのは……中トロ……確か。確か中トロ。この中トロがトロントロンで最高だった。でもやっぱりウニも最高に美味しかった。カニも美味しかった。付け合わせの煮物も美味しかった。
もうね、美味しいしか言えない。美味しくないものがない。美味しくないものを一切食べていない。その辺の回転寿司屋の中トロじゃ満足できない体にされてしまった。
ミニとは言っても、朝の胃が4ピクセルくらいのサイズなので満腹になった。ごっつあんです。
▼函館朝市
この函館旅で2海鮮して、もうね、魚に関して口が高級な女になってしまった。海鮮丼を食べた後に市場で筋子とたらこを買って帰ったんだけど、本州で食べていたものと全然違うのはもちろん、地元のスーパーに入っているお魚屋さんの魚よりもクオリティが高すぎた。
どの海鮮も、今まで食べたなによりも新鮮でトロトロでブリブリで、もう本当に、函館の海鮮に狂ってしまった。もう雪が降りそうだし今年はもう行けないだろうけど、来年また絶対に行きたい。来年も海鮮に狂いたい。今回はイカが獲れなくてイカ釣りができなかったんだけど、来年はイカも食べられることを期待。
海鮮が好きで北海道に行きたいと思っている人は、お願いだから函館に行ってほしい。31歳からの心からのお願い。函館に行け!